人形たち歌詞

少女と水蜜桃
ALI PROJECT
作詞：寶野アリカ
作曲：片倉(cāng)三起也
幾つになったら少女と
呼ばれなくなるのでしょう
母さま　わたしはもうとうに
大人になってしまったの
春の節(jié)
緋毛氈　敷いた部屋の
段飾り雛遊び
ひそかな囁き
しずかに人形たちの
目が見(jiàn)下ろす
庭の隅で莟の
桃の木が軋む
傾く屏風(fēng)の中へ
吹く風(fēng)にひとひら
舞って落ちる　紅い影
人生はいたづらですか
選べぬおみくじのよう
母さま　不幸なあなたと
同じでもいい子でいます
點(diǎn)す炎
仏さま　浮かぶ　お顔
白い畳紙の上
散らばる黒髪
いつでも優(yōu)しい指で
結(jié)われていた
果実に巣喰う蟲(chóng)の
そのおぞましさを
憎み盡くそうとしても
胸だけに仕舞って
少女のままで　在るために
たとえ貴女
知っていて
黙っていても
段飾り雛遊び
たおやかな微笑
わたしはあの人形に
なりたかった
庭の隅で盛りの
青い枝に今
甘やかな蜜も持たず
固い果肉のまま
実って落ちる　桃ひとつ
◎Lrc By 珂珂sheery◎