[00:49.12] くしゃくしゃになった診察券を持って [00:52.70] 簡単な想像に日々を使っている [00:56.64] 単調な風景にふと眠くなって [01:00.38] 回送列車に揺られ動いている [01:04.16] 看板の照明が後ろめたくなって [01:07.94] 目を落とした先で笑っていた [01:11.70] 通りを抜けて路地裏の方で [01:15.49] 屈託もなく笑っていた [01:18.80] 映画の上映はとうに終わっている [01:22.70] 叱責の記憶がやけに響くから [01:26.80] できれば遠くに行かないでくれ [01:30.21] 出来るなら痛くしないで [01:33.45] 構わないで 離れていて [01:37.33] 軋轢にきゅっと目をつむって [01:41.04] 報わないで 話をして [01:44.70] 窓越しにじっと目を合わせて [01:48.28] [02:04.70] 退廃に暮れた劇場の角で [02:08.37] 眠らなかったはずが眠っている [02:12.17] アラベスクには触れなかったんだ [02:16.03] 火がついたように街が光った [02:19.43] 無頓着なあの子が傘を差したら [02:23.11] それで救われるくらい単純でしょ [02:27.19] 左手の指輪 右手に隠して [02:30.70] 戸惑ってるふうにしてた [02:33.80] 捜さないで いつの間にか [02:37.70] 消えたことに気づく距離ならば [02:41.48] 許さないで 最初だけは [02:45.30] 悲しくもないはずにしたくて [02:49.06] [03:42.21] 構わないで 離れていて [03:45.70] 軋轢にきゅっと目をつむって [03:49.48] 報わないで 話をして [03:53.31] 窓越しにじっと目を合わせて [03:57.12] 眠らないで 言葉にして [04:00.89] 照らした光に目を細めて [04:04.70] 笑わないで 君に咲いた執着よ、僕を飲み込んでくれ