[00:01.00]うだるような夏が身体を侵食していく [00:07.10]君を攫った季節が舞い戻ってくる [00:14.39]空は彩濃く [00:16.58]置き去りにされた僕だけが [00:19.67]この世界で風に揺れてそこに在った [00:26.89]君の飲み残しのような人生を [00:32.17]背負って生き続ける僕の身にもなれ [00:38.77]君が諦めてしまった世界で [00:43.04]一文にもならない懺悔を続けている [00:50.95]僕が手を離したあの一瞬を君は [00:56.99]僕に一生後悔させる気なんだね [01:03.46]思い出など何の意味もなさない [01:09.73]君の呪いのような寝顔の前では [01:16.25] [01:42.27]神も仏も救いはもたらさず [01:46.26]永遠に裁かれない僕は瞼すら閉じられぬ [01:55.33]何も感じない心であるのに [02:00.91]焼け付くような痛みだけ残るのは何故 [02:07.07]僕に慰めの機会など与えず君は [02:13.87]ただ夏を罰として刻んでいった [02:19.25]祭りの甘い林檎のような頬に手は届かぬ [02:28.80]この先一度として [02:35.90]それが冬であったならば [02:40.12]凍った声に諦めもつくだろうか [02:47.64]僕が手を離したあの一瞬を君は [02:53.95]僕に一生後悔させる気だとしても [03:00.34]それが本望であると受け入れてしまえば [03:07.42]君は二度と僕の元へ帰ってこない [03:12.80]君が好きだと僕が喉裂けるほど泣いても