[00:00.29]「死んだ変数で繰り返す [00:05.73]数え事が孕んだ熱 [00:10.61]どこに送るあてもなく [00:15.60]あわれな独り言を記している [00:21.93]電撃と見紛うような [00:22.78]恐怖が血管の中に混ざる [00:24.31]微粒子の濃い煙の向こうに [00:25.63]黒い鎖鎌がついてきている [00:27.00]消去しても [00:27.41]消去しても [00:27.87]消去しても [00:28.36]消去しても [00:28.92]消去しても [00:29.39]消去しても [00:29.96]消去しても [00:30.39]消去しても [00:31.06]無くならないの [00:32.26]とうに潰れていた喉 [00:33.12]叫んだ音は既に列を成さないで [00:34.65]安楽椅子の上 [00:35.94]腐りきった三日月が笑っている [00:37.38]もう [00:37.70]すぐそこまで [00:38.10]すぐそこまで [00:38.50]すぐそこまで [00:38.89]すぐそこまで [00:39.39]すぐそこまで [00:39.85]すぐそこまで [00:40.34]すぐそこまで [00:40.80]すぐそこまで [00:41.26]なにかが来ている [00:44.11]大声で泣いた後 [00:45.04]救いの旗に火を放つ人々と [00:46.58]コレクションにキスをして [00:47.67]甘んじて棺桶に籠る骸骨が [00:49.18]また [00:49.48]どうかしてる [00:49.93]どうかしてる [00:50.37]どうかしてる [00:50.84]どうかしてる [00:51.32]どうかしてる [00:51.78]どうかしてる [00:52.30]どうかしてる [00:52.77]どうかしてる [00:53.27]そう囁いた [00:54.48]未来永劫誰もが [00:55.56]救われる理想郷があったなら [00:57.08]そう口を揃えた大人たちが [00:58.45]乗りこんだ舟は爆ぜた [00:59.76]黒い星が [01:00.33]黒い星が [01:00.81]黒い星が [01:01.29]黒い星が [01:01.77]黒い星が [01:02.24]黒い星が [01:02.73]黒い星が [01:03.22]黒い星が [01:03.68]彼らを見ている [01:06.31]哭いた閃光が目に刺さる [01:08.91]お別かれの鐘が鳴る [01:11.45]神が成した歴史の [01:14.22]結ぶ答えは砂の味がする [01:16.67]死んだ変数で繰り返す [01:19.57]数え事が孕んだ熱 [01:22.11]誰かの澄んだ瞳の [01:24.44]色をした星に問いかけている [01:50.36]拾いきれなくなる悲しみは [01:51.39]やがて流れ落ち塩になる [01:52.76]祈り 苦しみ 同情 [01:54.01]憐れみにさえ じきに値がつく [01:55.35]今背を向けても [01:56.01]背を向けても [01:56.41]背を向けても [01:56.87]背を向けても [01:57.39]背を向けても [01:57.90]背を向けても [01:58.38]背を向けても [01:59.10]鮮明に聞こえる悲鳴が [02:00.61]幸福を手放なす事こそ [02:01.88]美学であると諭す魚が [02:03.23]自意識の海を泳ぐ [02:04.33]垂れ流した血の匂いが立ちこめる [02:05.77]黒い星が [02:06.48]黒い星が [02:07.00]黒い星が [02:07.52]黒い星が [02:08.06]黒い星が [02:08.53]黒い星が [02:09.01]黒い星が [02:09.50]黒い星が [02:09.92]私を見ている [02:45.13]死んだ変数で繰り返す [02:50.93]数え事が孕んだ熱 [02:55.91]どこに送るあても無く [03:00.63]あわれな独り言を記している [03:06.36]泣いた細胞が海に戻る [03:08.87]世迷言がへばりつく [03:11.42]燕が描いた軌跡を [03:14.00]なぞるように灰色の雲が来ている [03:16.72]編んだ名誉で明日を乞う [03:19.51]希望で手が汚れてる [03:22.05]あなたの澄んだ瞳の [03:24.74]色をした星に問いかけている [03:27.45]手を取り合い愛し合えたら [03:28.40]ついに叶わなかった夢を殺す [03:29.81]思考の成れ果て [03:30.73]その中枢には熱異常が起こっている [03:32.73]現実じゃない [03:33.35]こんなの現実じゃない [03:34.27]こんなの現実じゃない [03:35.30]こんなの現実じゃない [03:36.34]こんなの耐えられないの [03:37.58]とうに潰れていた喉 [03:38.84]叫んだ音は既に列を成さないで [03:40.22]安楽椅子の上 [03:41.50]腐りきった三日月が笑っている [03:42.97]もう [03:43.14]すぐそこまで [03:43.65]すぐそこまで [03:44.11]すぐそこまで [03:44.65]すぐそこまで [03:45.10]すぐそこまで [03:45.61]すぐそこまで [03:46.11]すぐそこまで [03:46.69]すぐそこまで [03:47.05]なにかが来ている」