[00:14.450]穴の空いた両の手で、 [00:18.050]喉の渇きは潤せず、 [00:22.350]甘いはずの水は、 [00:25.250]掬っても零れてゆく。 [00:28.950]穴の空いた両の手で、 [00:32.500]目を遮ることは出来ず、 [00:36.900]柔らかな熱源が、 [00:39.550]視神経を焼き切りました。 [00:44.000]腕のない三重の [00:47.600]振り子が描き出す背骨を、 [00:51.600]短慮な烏が [00:56.700]啄むのでした。 [00:58.900]不快な音を鳴らして、 [01:02.700]無い爪を立てる、 [01:05.600]形骸化した心地よさには、 [01:09.600]遅効性の毒があるのです。 [01:13.400]見たいモノだけを見て、 [01:16.600]信じたいモノを信じ、 [01:20.300]目が覚めた時は既に遅し、 [01:23.900]死に至るでしょう。 [01:25.700]すべてあなたのせいです。 [01:28.000](独り歩きし過ぎてしまった様だ。) [01:32.000](私が幾ら本当の事を言っても、) [01:36.800](もう誰も信じてくれないのだろうか。) [01:40.800](ロン毛) [01:41.600]穴の空いた両の目で、 [01:45.200]逃げ水を追いかけて行く、 [01:49.300]気がつけば遠くまで、 [01:52.500]歩いてしまいました。 [01:56.100]穴の空いた両の目で、 [01:59.800]硝子の向こうをそっと見る、 [02:04.000]意味のない言葉は、 [02:06.900]この世に存在しないのです。 [02:11.100]陰になり日向になり、 [02:14.700]顰蹙の密売商人が、 [02:18.900]土足で踏み込んで [02:24.300]来るのでした。 [02:26.100](32221133211223132111113120313332 / EA5F96B7955D8DFE) [02:29.900](21111303211322132111330321023331 / 957397A795F392FD) [02:33.550](32003031320030312110113020302332 / E0CDE0CD945C8CBE) [02:37.200](21111303211322032023111332883113 / 957397A38B57E0D7) [02:39.850]ただ緩やかに黄昏れて行く、 [02:43.950]誰も止め方がわからずに、 [02:47.500]心臓の位置を避けるようにと、 [02:51.100]横から杭が打ち込まれました。 [02:55.300]不快な音を鳴らして、 [02:59.100]無い爪を立てる、 [03:01.800]形骸化した心地よさには、 [03:05.900]遅効性の毒があるのです。 [03:09.800]見たいモノだけを見て、 [03:12.900]信じたいモノを信じ、 [03:16.550]沢山の足の音が、 [03:20.250]近づいていたのか​。