[00:00.000] 编曲 : 神尾晋一郎/ゆよゆっぺ [00:02.032]山羊の歌/中原中也 [00:10.793]幼年時、私の上に降る雪は真綿のようでありました [00:16.494]少年時、私の上に降る雪は霙のようでありました [00:21.976]十七~十九、私の上に降る雪は霰のように散りました [00:28.014]二十~二十二、私の上に降る雪は雹であるかと思われた [00:33.498]二十三、私の上に降る雪はひどい吹雪とみえました [00:39.250]二十四、私の上に降る雪はいとしめやかになりました…… [00:45.518]汚れつちまつた悲しみに [00:50.485]今日も小雪の降りかかる [00:56.758]汚れつちまつた悲しみに [01:01.961]今日も風さえ吹きすぎる [01:08.253]汚れつちまつた悲しみは [01:12.961]たとえば狐の革裘 [01:19.432]汚れつちまつた悲しみは [01:24.134]小雪のかかつてちぢこまる [01:31.185]私の上に降る雪は、花びらのように降つてきます [01:35.352]薪の燃える音もして [01:37.442]凍るみ空の黝む頃 [01:40.041]私の上に降る雪は、いとなよびかになつかしく [01:44.500]手を差伸べて降りました [01:47.100]私の上に降る雪は、熱い額に落ちもくる [01:51.257]涙のようでありました [01:53.346]私の上に降る雪に、いとねんごろに感謝して [01:57.718]神様に長生したいと祈りました [02:00.594]私の上に降る雪は、いと貞潔でありました [02:04.783]汚れつちまつた悲しみは [02:09.771]なにのぞむなくねがうなく [02:16.019]汚れつちまつた悲しみは [02:20.718]倦怠のうちに死を夢む [02:26.999]汚れつちまつた悲しみに [02:31.948]いたいたしくも怖気づき [02:38.469]汚れつちまつた悲しみに [02:43.208]なすところもなく日は暮れる……