[00:20.252] 季節が巡り行くようにとどまれない定めだと知って [00:24.930] 止まり木の渡り鳥は遥かを目指して飛び立つ [00:29.105] [00:29.704] 流れる雲の標しるべをひとつ心に掲げればいいさ [00:34.417] 何かを遺せなくても代わる代わる日々の浮き船に [00:39.219] [00:39.434] 絶えず吹き荒ぶ風 外套を握り締め [00:44.226] 項垂れてる木の葉も気付かれぬまま流れていくから [00:51.167] 掴みかけたものからすぐに捻れて消えてくんだ [00:55.567] やがて塞ぎかけた瞼に滲んでいく灯籠 [01:00.929] すれ違いの間際に不意に気が付いたとしても [01:05.224] 振り向かないでおくれよ 還らぬ夢 流離う旅路を [01:14.096] [01:20.135] 金木犀の香りが異国の花の切なさを運ぶ [01:24.940] 違う世界のルールじゃ何も癒せはしないんだよ [01:29.299] [01:29.613] ひとしきりの幸せも自分次第だと言えないからさ [01:34.617] 臆病風 吹き抜けた心を宥めるように [01:39.198] [01:39.383] 薄明かりの波間に 期待ひとつ投げ捨て [01:44.207] 静寂と話した [01:45.893] 「きっと何一つ変われないから…。」 [01:50.838] [01:51.152] 荒みきった言葉で全てを翻してくんだ [01:55.438] いつか本当を知る未来に怯えている日々も [02:00.916] 聳え立つ摩天楼さえも俯瞰したいと思う [02:05.241] 紛れもない人生の最中に在る今だけど [02:10.580] [02:10.720] 遠ざかる街を背に 黄昏の空 [02:13.787] 胸に隠したことも全て抱え持って行くよ [02:20.074] のらりくらりと明日も笑っていられるのなら [02:24.386] 深い願いも嘆くことも もう無くてもいいんだ [02:32.271] [02:43.528] 「叶わないから、届かないから…。」 [02:50.750] [02:52.419] 掴みかけたものからすぐに捻れて消えてくんだ [02:56.762] やがて塞ぎかけた瞼に滲んでいく灯籠 [03:02.078] すれ違いの間際に不意に気が付いたとしても [03:06.417] 振り向かないでおくれよ 還らぬ夢の跡も [03:11.178] もう忘れておくれよ 今行くんだ 流離う旅路を [03:19.852] 照らしている灯籠